ver.0.86更新

バグ報告も少し落ち着いてきたような気がいたします。公開に伴う初動の対応は終わり、そろそろ腰を据えた調整が行えるかなといったところ。今回の更新もそういった面が見られると思われます。

 

◆バグ・不具合修正

・反撃装備できる味方を護衛することによる不具合を修正

・護衛戦闘で本来の戦闘者の状態異常付与が護衛者へ引き継がれる不備を修正

護衛に関するバグ修正です。一件目は護衛者が元ユニットの反撃装備をそのまま再現し、武器欄に盾を装備したりする現象などが起こります。

二件目はスキル「毒攻撃」を持つユニットを護衛したりすると起こります。いずれも護衛時の戦闘一時データの初期化ミスでした。

 

・エンディング途中でリセットを挟み再度エンディングを見ると黒字幕で止まることがある不備を修正

エンディングの画面切り替え管理タイマーがリセットしても初期化されておらず、エンディングを中途半端なところでリセットして、もう一回見ようとすると止まってしまいます。

最後まで見た上でもう一回見る分には正常に動くようですが、このタイマーについてリセットで初期化するよう修正しました。

 

ただし本件はエンディングに対する別件の報告で作者が発見した物であり、報告された案件については直っているかは微妙であると言わざるを得ません。

元はエンディングの黒画面に「ー後日談ー」という文字が出た時に音楽が鳴らずフリーズするという報告で、本件修正で少なくともフリーズはしないプログラムに変えました。

 

・21章増援予告TPの値が正確でない不備を修正

インペリアライザーではある程度ですが増援の次回出現のタイミングを予告します。今回21章のそれがプログラムミスで嘘予告になっていましたので修正しました。

 

・最終盤でも絶影修復イベントが内部的に発生していた不備を修正

戦術マップ終了「直後」に起こる物語中盤の特殊イベントが、予期せず終盤にも発生していました。終盤ですとこのイベントはスキップされますが、導入のプログラムだけは実行されます。つまるところ、次章クエストモードでラウフェイが透明化したりします。

当該イベントは18章までしか発生しないよう修正しました。ちなみに18章で起こすと19章でいきなり解決してややシュールかもしれませんが仕様です。

 

・その他微修正少々

マップの内部データのミスなどを修正しています。

 

◆新機能・新要素

・キーボード操作を拡充

マウスでの操作とほぼ似たような動きをキーボードでもできるように調整しました。

これに伴い、「V」と「B」キーがそれぞれマウスホイールの上回転と下回転に対応しています。キーコンフィグを使っている方は競合にご注意です。必要に応じて再設定をお願いします。

 

上下左右キーはクエストモードの移動以外のシーンではマウスカーソルを移動させるのにも使えるようになりました。これで全シーンの操作に一応は対応したと思われます。ゲームパッドを使いたい場合はJoyToKeyなどで割り当ててください。

 

ただテストランした結果、あまり操作性は良くないです。やはりマウスでの操作を前提としたゲームなので、マウスでやった方が圧倒的に快適だと思われます。

 

信条上の理由でゲームパッドでしか遊びたくない方に置かれましては、ご不便をおかけしますが、おそらくこれ以上の機能拡充は行いませんのでご了承ください。

 

 

・戦闘の全スキップショートカット機能を実装

戦闘をスキップしたくて右スキップを連打するシーンというのはあるあるだと思いますが、この度それが苦痛だという意見もありましたので、エレガントに一動作でできるようにしました。以下やりかたです。

 

戦闘アニメーション中にマウスホイール上回転

戦闘を完全にスキップします。戦闘を終了するのにこれ以上の操作は必要ありません。

戦闘アニメーション中にマウスホイール下回転

戦闘を最後までスキップしますが、最後の「▼」が出るところで停止します。戦闘は飛ばしたいが戦闘文のログを後で確認したい場合はこちらがオススメです。

 

 

◆調整・変更

・19章にイベント戦闘を追加

流れ的には自然に戦闘で死亡する某NPCを生かそうとするプレイヤーが結構いたため、何の報酬もない上にプレイヤーの足枷になるくらいならばと、イベント戦闘で強制的な流れを作りました。

このNPCは例えこの戦いに生き残っても死亡扱いになるのが仕様ですが、ある役割を負わされているからという隠し設定があったりします。その役割については今回のイベント戦闘のセリフから、カンのいいプレイヤーであれば察する物もあるかもしれません。

 

・終章外伝へは無条件で進めるように変更

名声50が必須だったのを無条件としました。そのくらいの名声が取れるプレイヤーでなければ進んでも苦痛であろうと考えていましたが、これは作者が間違っておりました。

 

必ずしも名声取得にこだわるプレイをしないというパターンや、苦痛であっても最後まで抗ってみたいというプレイヤーへの軽視であったかもしれません。お詫び申し上げます。

プレイヤーが介入しなければノーマルエンドが正史となりますが、その運命に抗うための終章外伝です。ここまでギリギリで来たというプレイヤーも知恵と勇気をもって切り抜けていただければ幸いです。

 

・名声の値に応じて戦術マップ開始時の全プレイヤーユニットにAG加算

さて、先の変更に伴い「名声」の役割が一つ減ったことになります。特に意味を持たないスコアとしてのフレーバーパラメータでもいいとは思うのですが、せっかくなので一つ機能をつけました。

 

名声÷3の値、戦闘開始時の自軍アクティブゲージが加算されます。

一章あたり名声は最大3取得できるので、名声をコンプリートしていくと各章の数字(-1)が初期AGボーナスとなって気持ちいいかもしれません。

多少バランスに影響する変更ですが、特にこれに伴う敵側の調整はしていません。完全にプレイヤーへのボーナスですね。

今後無視できないほどの弊害があればもう少し効果を抑えるか、機能を廃止することがあるかもしれません。

 

・「踊り」で得られる経験値を増加

最初の内は踊りでも少しの経験値が入るように調整しました。レベルが上がってくると基礎の剣姫の舞などでは経験を得づらくなります。

 

・11章シュターゼの離脱時思考ルーチンを調整

味方へのバフは行わないようになりました。早めの離脱を優先してくれます。

 

・編成会話の一部の選択肢に「記録をつける」を追加

今まで自室でセーブできる章には「記録をつける」の選択肢はなかったのですが、付けることにしました。自室のセーブよりエルマやローゼフがセーブしてくれる方が便利ではありますね。

自室のセーブ機能は、昔の名残、雰囲気…そういったフレーバー的な物ということで残しておきます。

 

 

 

今回は以上になります。「β版につき仕様変更がありえる」とは公式サイトのトップに書かれた文言ですが、そういった変更もぽつぽつと出てきそうです。

 

あるいは慣れ親しんだ方には唐突に感じられる機能も出て来るかもしれませんが、より洗練されたゲームとするための試行錯誤として、ご意見などいただければ幸いです。