18章~20章はマップサイズの変更を含む大幅な変更となりました。
またNPCの思考ルーチンの改善含め、かなりの調整が行われ、目新しいと思われる新機能も増えています。そのためバージョンは飛んで0.73といたしました。
◆バグ・不具合修正
・再移動キャンセルで待機時のアクティブゲージを移動・行動なしとしてリセットできる不具合を修正
再移動が可能なユニットが再移動の待機確定前にキャンセルしたときに行動履歴がリセットされる挙動が発見されました。
アクティブゲージ(以下AG)は待機時に移動しなければ+20、行動しなければ+20されますが、再移動キャンセルによりこの+40の恩恵を受けることができます。
これはあまりにプレイヤーに有利すぎるバグのため、修正しました。
・陽術「光体幻日」が時間経過で消失しない不備を修正
使い捨てにされることが多い光体ですが、時間経過でも消失するはずでした。
しかし実際には時間経過では消失せず、それでありながら本体の「光体幻日」使用履歴はリセットされていました。これにより以下の不具合があります。
・光体が存在しながらに光体幻日の使用が可能(古いものが消失して上書き)
・本体が行動不能・死亡・捕縛・離脱時にも光体が消えない
時間経過で正しく光体が消えるよう修正しました。
・19章ゼガ加入時の馬数の表示の不具合を修正
馬に乗って自軍参戦しますが、馬の自軍登録のフラグが正しくなかったため、表示上の最大数に反映されず、編成画面で中度の不備が起きます。この登録を正しいものに直しました。
すでに彼を仲間にして進めている場合は、申し訳ありませんが反映されない修正です。ご了承ください。
・20章敵の全軍突撃フラグが反応していなかった不備を修正
ある条件で敵が動き出すはずだったのですが、プログラムの不備により作動していませんでした。これを修正しています。
・20章の強制離脱イベントの不備を修正
この章での某ユニットの離脱パターンは二つで、その内の一方が離脱のプログラムに飛んでいませんでしたので修正しています。
・地術「石鎧装甲」展開中に移動力が上がることがある不具合を修正
本来は速度と移動が落ちる術なのですが、展開中の特定ターンの間は逆に上がっていましたので修正しています。
・プレイヤーユニット洗脳時のいくつかの不備を修正
直した不備は下記の通りです。
・NPCから仲間になったユニットは洗脳時の行動パターンがNPCの時のものになる
⇒洗脳時は積極的に敵に攻撃 or 味方に補助で固定しました
・馬術を持たないユニットが馬を持っている時、行動前に乗って行動する
⇒馬術がない場合、馬に乗らないように変更
・自分自身が攻撃を仕掛けた相手に護衛Ⅱが発動する(ルヴィガーネ)
⇒発動しないよう変更。(本来の)敵を護衛するようにしてもいいかもと思いましたが、今回は実装していません
・救済の秘儀など一部補助術がリプレイ時に行動扱いされていない不備を修正
・リプレイモードで樹術「樹界透過」使用時に潜伏禁止効果がターンを遡っても残る不具合を修正
リプレイモードのバグを少し修正できました。
・その他微修正多数
誤字や誤表記などを修正。
◆新機能・新要素
・戦術マップクリア時に自動でlogファイルを出力できる機能を追加
上部メニューの設定にひとつ追加しました。オンorオフで、オンにしておくと章をクリア時にlogファイルが自動で生成されます。
デフォルトはオフですが、変数の再利用をした関係で、プレイヤー側のセーブデータによってはロード時にオンになると思われます。煩わしいと感じた方はオフにしてください。
・ログ読込で音楽再生が可能に
今まで音楽再生は不可でしたが、できるようにしました。再生できる曲はログファイルからではなく、プレイヤーのセーブデータの一番上から取得します。
・倉庫の整理を行ったとき耐久順に並ぶよう調整
素材と種類が同じ、つまり名前が同じものは耐久が少ない順に並びます。今まではバラバラでした。
もしかしたら耐久が多い順に並べた方がいいのかなとも思いましたが、とりあえずは少ない順です。
・鍛冶実行前に加算される疲労と経験値を表示
オライオンのセリフ部分に表示しています。また、セリフ切り替えがよりシームレスになるように調整しました。
・19章クリア後に未実装イベント実装
ジファルについてです。結局彼は何者だったのかというのは語られないままでしたが、このイベントで分かります。
・ゼガの訓練会話を実装
会話が未設定だったのを、魔物との戦い方を教えてくれるようになりました。
・アイテム「魔翠玉の指輪」を追加
18章のマジードからのお礼の品を変更。元アイテムは13章へ移行です。魔翠玉の指輪は所持時に精霊魔術の技能が+7されます。
作者の意図的には魔術技能が伸びにくいアンナローズさんへの救済ですが、もちろん他の人に渡すのも有効です。
◆調整・変更
・18章~20章をマップサイズ変更含めた調整
マップサイズの変更を含むため、以前のバージョンの18~20章のセーブデータは0.73以降では開けません。そのためこれらの章を攻略中の方は、以前のバージョンで21章まで攻略してから本バージョンを当てるか17章からやり直してください。
いずれの章も無駄な広さがあったのを削っています。特に19章はマップのスクロールがなくなり、1章や2章のようなカメラ固定のステージになっています。
●18章
マップは右側を2ヘクス削りました。無駄な広さだったため、攻略への影響はあまりないと思われます。
調整はNPCの光体幻日を解禁したのが大きいと思われます。また範囲回復魔術の思考ルーチンのバグを修正したため、陽術使いは以前より活き活きとしたと思います。
また敵勢力は第三勢力を回復、補助はしないようになりました。
●19章
序盤に敵の増援が増えました。またマップが狭くなった分、色々と勝手が変わっていると思われます。敵ボスの強化は本バージョンでの変更はありません。以前のバージョンで巨躯持ちのAG減退率が下がっているので十分な強化と判断しています。
●20章
マップは右側と下を少々削りました。敵増援との距離が詰まるため、そことも早々に開戦となると思われます。
敵自体も厄介そうなのが少し増えました。あとはバグ修正でも触れましたが、敵突撃イベントが正しく作動するようになっています。
・魔牢系統の仕様を調整
まず魔法牢という呼称を魔牢拘束と変更しています。しかし魔法牢という呼び方も残してあるので、プレイヤーは好きな方で呼んで大丈夫です。
魔法牢は強すぎる感があったので、とりあえず「ハメ」ができないように調整していきます。持続ターンをなくし、術者が次に行動を終えた時に解除されるようにしました。
また発動時に術者が硬直、喪失、恐怖などの状態異常にある場合は不発となり解除されます。発動時に判定するので、拘束中に該当する異常を受けても発動までに回復すれば不発になりません。
敵の賢さによっては拘束中に動かないように調整しようかとも思いましたが、そこはまだ保留です。
あと旧バージョンの魔法牢が展開中のセーブデータをロードすると軽度の不具合に遭う可能性がありますのでご注意ください。
・NPCの思考ルーチンに命中率の概念を導入
足留めや篭手穿ちなど命中が下がる場合、威力と敵の回避軽減から当たらない可能性が高いと判断した時にはこれらの攻撃を選ばないように調整しました。
・18章敵勢力が第三勢力には補助や回復を行わないよう調整
・18章聖堂内の友軍がハルシームを守るように行動するよう思考ルーチンを調整
・13章戦後クエストのヴェランとの会話時にアイテムを入手するよう変更
本記事ですでに触れているため解説は省略させていただきます。
・破邪術ブレスウェポンの射程が技能20から+1されるよう変更
聖属性付与は後半重要ですが、干渉しないと使えず不便でした。なので技能が上がると干渉しなくてもかけられるようにしました。
・魔術が技能レベルで射程や効果範囲が変わる際にステータス画面で変更を反映
技能○○から範囲+1のような場合、実際にその条件を満たしたら緑色で変更後の数値を表示するようにしました。
・踊り「剣姫の舞」の疲労コストを+0.5
コスト0で使用できていましたが、さすがに踊ったら疲れるだろうということで調整を入れました。
・スキル「スカヴェンジ」がアンデッドに対しては消滅時のみ発動するよう変更
装備なしのスケルトンが不死再生したりすると意味がないので調整しました。
・長弓の技能25の戦技を鷹の目→ランダム貫通に変更
長弓は攻撃特化で行きたいと思います。19章用の調整と言えるかもしれません。
・神官魔術「ディスペル」の効果変更
元がちょっとモッサリとした効果に感じたので、敵味方単体にかけられる魔法力依存の補助を消去する術としました。ポイントは長射程で呪いも解除できるところです。バフごと消えてしまうというデメリットはありますが、長射程の呪い解除は役に立つ場面があると信じます。
・「竜鱗」の威力補正を+1
現状では隕鉄の方が性能がいいと思われかねないので少しだけ底上げしました。
・戦闘終了時に魔術などの効果音が残る場合は停止するよう変更
このような機能を作っただけで、対応はほぼこれからです。
・一部魔法エフェクト追加
19章ボスの技とサンダーストームくらいですが追加しました。魔法エフェクトもまだまだ先は長そうです。
・その他微修正少々
今回は以上となります。今後は21章から最後までを調整しつつ、新機能も入れていきたいと思います。特にログ読み込みについての大幅なアップデートがありえます。ログは今のところバージョン制限なく読み込めますが、バージョン制限を入れた方がいいかもしれませんね。互換性がどうなるかはまだ分かりませんが…
また、発覚したバグについては細かいバージョンアップで対応しますので、発見された方はまたご報告いただければ大変助かります。